導入事例

化学薬品工場

民間企業事務所

洗濯物

つなぎ、手袋、ユニフォーム、帽子

薬品工場では、作業中に使用する薬品が作業着に付着することがあり、家庭での洗濯では落としきれない場合があります。また、他の衣類と分けて洗う必要があるため、ご家庭での負担も少なくありません。

そうした背景から、業務用洗濯機・乾燥機を導入し、職場内で作業着をまとめて洗濯・乾燥できる体制を整える企業が増えています。洗浄力や耐久性に優れた機械を使うことで、衣類を清潔に保てるだけでなく、社員の手間を減らし、より快適な職場環境づくりにもつながります。

導入事例 尾道クミカ工業株式会社様

毎日着るユニフォームを、もっと清潔に、もっと快適に

尾道市に本社を構える尾道クミカ工業株式会社様は、農薬製造で培った粉体加工技術を活かし、農薬、工業化学品、飼料添加物といった粉体加工の受託業務を幅広く展開されています。
殺虫・殺菌剤と除草剤の製造工程を完全に分け、また工業化学品分野では分解洗浄が可能な専用装置を用いるなど、コンタミネーション(異物混入)防止対策や法令対応にも高い意識で取り組まれています。
 
「業務用洗濯機でユニフォームを毎日しっかり洗えることが、社員の健康と環境への責任につながっています」
そう語ってくださったのは、企画業務部 部長の山下様。同社では社員が日々使用する作業ユニフォームの洗濯をすべて自社で行う体制を整えています。
今回は、事務所・食堂・浴室の改築に合わせて洗濯室も新たに整備され、同時に洗濯機と乾燥機も入れ替えていただきました。洗濯業務を担当されている楠様・岩永様とともに、その背景や使用感についてお話を伺いました。


自社内で完結する「ユニフォーム洗濯」のこだわり

尾道クミカ工業様では、農薬などの化学薬品を取り扱う製造現場で着用するつなぎ・ユニフォーム・手袋・帽子などを毎日洗濯されています。
薬品が付着したままの衣類を一般の家庭用洗濯機で処理することは難しく、自社内で処理することで環境への負荷軽減を図っています。そのため、業務用洗濯機でのユニフォーム洗濯を浄化槽を備えた社内設備で責任を持って処理しています。また、作業空間と居住空間の衛生区分も徹底。現場作業後にはユニフォームに着替えて食堂や休憩所に移動するなど、社員の健康を守る工夫がされています。

洗濯業務を担当されている楠様と岩永様はシルバー人材として勤務。お二人の丁寧な仕事ぶりは、洗濯物の仕上げだけでなく、衣類の破れやほつれの補修など、細やかな気配りにも表れています。
「破れているのに気づかずに着ている社員もいるんですよ(笑)。びっくりですけど、補修したのに気づいて喜んでいただけるとうれしいですね」と楠様。日々の作業の中に、社員への温かい想いが込められています。


企画業務部 部長の山下様

ユニフォームの手直しもされる楠様

社員の働く環境を支える岩永様

洗濯機・乾燥機の容量アップで、仕上がりが格段に向上

今回導入いただいたのは、洗濯機22kg・乾燥機35kgの容量タイプ。以前は洗濯機16kg・乾燥機26kgを使用していましたが、洗濯物の量や汚れに対して処理がギリギリで、時には臭いが気になったり、しわが残ることもありました。
「今は余裕を持って洗えるので、すすぎがしっかりとでき、汚れも臭いも残らなくなりました。乾燥も余裕をもって処理できるので、しわもつきにくくなり、仕上がりには満足しています」(岩永様)。
ユニフォームの洗濯は見た目だけでなく、衛生面の品質維持にも直結します。業務用洗濯機ならではのパワーと安定した洗浄力が、毎日の現場を支えています。


全自動水洗機 WN263H

ガス乾燥機 VG351

ドア開閉の向きを変えるだけで、作業効率がアップ

今回の機器更新では、作業性を考慮してドアの開閉方向を変更したこともポイントのひとつ。
従来は洗濯機・乾燥機が互い違いに開いていたため、トビラの動きが干渉してしまい作業がスムーズにいかない場面もありました。
今回は向かい合わせに設置するレイアウトに合わせて、洗濯機を左開き、乾燥機を右開きに設定。開けたトビラがちょうど正面で揃うようになり、洗濯物の投入・搬出が格段にしやすくなったと好評です。
「ちょっとしたことですが、毎日の作業には大きな差になりますね」と、山下部長も現場目線の改善にご満足いただいています。


水洗機のドア開きを左開きへ変更することで、作業効率を改善しました。

自動投入で品質と効率を両立。「一番助かっているかもしれません」

また、作業効率の向上に大きく貢献したのが洗剤の自動投入機能です。これまでは重たい業務用洗剤を手作業で投入していましたが、スタッフによって量にばらつきがあったり、手間がかかったりと課題がありました。
「今はボタンひとつで最適な量の洗剤が投入されるので、品質が安定し、作業負担も軽くなりました。実はこれが一番助かっています」と岩永様。
洗剤の分量ミスを防ぎ、洗濯品質を一定に保つことができるのも、業務用洗濯機ならではのメリットです。


乾燥工程の最後には必ず冷風を入れます。そうすることで、シワのないきれいな仕上がりになります。

業務用洗濯機の耐久性と安心感

尾道クミカ工業様では、導入当初から山本製作所の業務用洗濯機を使用いただいていました。以前に使っていた機械も15年以上にわたり稼働していましたが、
「エラーもなく、リントフィルターを掃除するくらいでほとんどメンテナンスらしいことをしていない。薬品を扱っていても、配管などの劣化もありませんでした」と山下部長。
薬品への耐久性や構造面の信頼性も含めて、見えない部分にこそ“業務用”の価値があると語っていただきました。

今回の設備更新は、ただの洗濯機更新にとどまらず、社員が快適に働ける環境づくりの一環として行われました。
お風呂や食堂も広く明るくなり、休憩所はカフェのようなデザインに。若い社員の声も取り入れて設計されました。
「働き方改革なんて大げさかもしれませんが、みんなが気持ちよく働ける環境づくりは、ずっと大事にしています」
そう語る山下部長の笑顔に、“人”を大切にする企業姿勢が感じられました。



社員の声を反映した、カフェのような明るく開放的な食堂。

作業後の疲れを癒やす広々とした浴室。

尾道クミカ工業株式会社様の事例は、業務用洗濯機でユニフォームを衛生的に保つことが、社員の健康や環境配慮、作業効率につながっていることを示していただきました。
 
日々の「ユニフォーム洗濯」に対する真摯な姿勢と、作業者の丁寧な手仕事。それを支える信頼できる設備が、企業の「働く環境」を静かに支えています。
業務用洗濯機導入をご検討中の方は、ぜひお気軽にお問い合わせください。


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