導入事例
障がい者支援施設
その他
洗濯物
リネン類(タオル、シーツなど)
障がい者支援施設では、利用者様の自立や日々の暮らしを支えるため、多くの現場で業務用洗濯機・乾燥機が導入されています。一般社会での就労を目指す「就労支援」の現場では、職業訓練に適した設備として、操作が明快で頑丈な機械が安心感を提供しています。一方で、入所施設などの「生活支援」の現場においては、日々発生する大量の洗濯物をスピーディーに処理し、スタッフの業務負担を軽減することで、利用者様と向き合う時間を創出する大切なインフラとしての役割を担っています。
「働く場」と「暮らす場」、それぞれのニーズに応える高い耐久性と信頼性が評価され、導入する施設が広がっています。

導入事例 社会福祉法人旭川荘 わかば寮様

家庭用機の故障・乾燥待ちのストレスを解消。小型業務用ガス乾燥機への切り替えで実現した洗濯業務の効率化
「わかば寮」様は、主に知的障害のある方々が生活する施設です。以前の運用では、12名の利用者様が生活する1棟につき、家庭用の電気乾燥機2台を使用していました。しかし、家庭用機の容量(6kg)では、一度に乾燥できる量に限りがあります。1回の乾燥に45分から1時間以上を要し、スタッフにとっては「朝から晩まで、一日中乾燥機を回し続けている」という実感が強いほど、洗濯業務が大きな負担となっていました。
さらに深刻だったのは、高頻度な使用による故障です。家庭用機をフル稼働させていたため劣化が激しく、ドラムの軸ブレによる異音が発生し、夜間の静かな環境を妨げることもありました。ベルト切れなどのトラブルも頻発し、買い替えを繰り返す日々。特に乾燥が進みにくい冬場は、夜通し機械が動き続ける状況であり、利用者様にとっても決して良い環境とは言えませんでした。
支援主幹の木村様は、「利用者様からの『すぐに着たい』というご要望に応えられない現場スタッフのもどかしさと、頻発する機械トラブルに、運用の限界を感じていました」と当時を振り返ります。これを機に予算を確保し、本格的な業務用乾燥機の導入検討を開始しました。

導入前の洗濯業務における負担の大きさを語る木村様。「利用者様へのサービス品質を維持できないことが、現場にとって最大のストレスでした」と振り返ります。
運用スタイルと予算の制約をクリアする「現実的な最適解」
検討の初期段階でホームページを検索し、多様なラインナップを持つ山本製作所へ問い合わせたのがスタートでした。当初は大型機の導入も視野に入れていましたが、わかば寮様には「利用者様ごとに個別で洗濯を行い、衣類が混ざるのを防ぐ」という大切な運用ルールがありました。
この個別洗濯のスタイルを維持するため、大型1台ではなく、小回りのきく小型機を複数台設置する方向へ舵を切りました。また、折しも施設の建て替え時期と重なっていたため、予算的な制約もありました。そこで、200Vの電源工事費を抑えられ、家庭用と同じ単相100Vで稼働する「VG91」を選択。まずは各棟に1台ずつ、計3台を導入することに決めました。
その後、運用の手応えと予算の状況を見て、スペース効率に優れた2段式モデル「VG143W」などを追加導入。現在は計6ポケットの乾燥体制を整え、3棟全体で約70名分もの洗濯物をスムーズに処理されています。

最初に導入された小型ガス乾燥機「VG91」。家庭用と同じ単相100V電源で設置可能な点が、導入を後押しする大きな決め手となりました。
導入の効果:容量1.5倍で乾燥時間は35分に。業務フローが劇的に改善
業務用への切り替えにより、1度の乾燥量は1.5倍以上で、乾燥時間は約35分へと大幅に短縮されました。このスピードアップが、現場に大きな変化をもたらしました。
スムーズな業務の流れ:
現在は1棟あたり洗濯機4台に対し、乾燥機2ポケットという割合で運用されていますが、洗濯物が滞留することはありません。洗濯が終わった順に次々と乾燥へ回せるため、スタッフの待ち時間がなくなり、精神的なゆとりが生まれました。
乾燥品質と快適性の向上:
業務用特有の大きなドラムでゆったりと乾かすことで、家庭用機で悩まされていた衣類のシワが劇的に改善されました。また、懸念されていた故障や異音トラブルからも解放され、安定した稼働が続いています。
現場に合わせた運用の工夫:
設置場所が半屋外のスレート屋根下という特殊な環境であるため、導入当初は外気の影響による課題もありました。しかし、代理店様による迅速なサポートと適切な運転指導を受け、現在は木村様を中心にスタッフ間で「正しい使い方」を共有し、ルールを手直ししながら順調に運用されています。

現在は2段式のガス乾燥機と業務用洗濯機も配備。この洗濯機は、布団などの大きな洗濯物に活用されています。
生活の基盤を支える、欠かせないパートナーとして
木村様は、当時の苦労を冗談混じりにこう語ってくださいました。
「当時はあまりの大変さに、本気で近くの土地を購入してコインランドリーを建ててしまおうかと思っていたほどでした。それだけ家庭用機での運用は限界に来ていたんです」
日常の「衣・食・住」において、「衣」を支える洗濯業務は、福祉施設において欠かすことのできない基幹業務です。その負担を大幅に削減し、スタッフが利用者様との向き合いに集中できる環境を整える。長寿命で高いパフォーマンスを維持する業務用乾燥機は、日々の暮らしを陰で支える、今やなくてはならない大切な存在となっています。
施設紹介:わかば寮様について
わかば寮は、主に18歳以上の知的障害のある方に、一人ひとりが安心して充実した生活を送っていただけるよう、施設入所支援、生活介護を行う障害者支援施設です。また、わかば寮がバックアップ施設となり、障害のある方の地域での暮らしを支える地域生活ホーム(グループホーム)を運営しています。
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